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こんにちは、YUMIです。 早いものでもう12月も半ば。 今年も後、残すところ半月余りとなりましたね。 今月は後半にかけてお知らせしたいことが盛り沢山、皆様Sister Blogをお見逃し無く。 さて、本日お話しさせて頂くのは心の片隅にそっとしまわれていた映画。 1959年のフランソワ・トリュフォー監督作品、「大人は判ってくれない」です。 この作品を観たのは、およそ2年前。 何故か今、ふと思い出します。 個人的にはフランス映画はあまり得意では無く、いつも退屈をしてしまって、 結局何が何だか分からないことが多いのですが…多分それはロマンチックな感情が薄いからなんだと思います。笑 現実主義者の私は、一番憧れているはずのフランスには 眩し過ぎてついていけないことの方が多いみたいです。 でもこの映画だけは別でした。 主人公の少年が抱えている疎外感…誰しも感じたことがあるのではないかと考えさせられます。 私は今年26歳になりましたが、未だに自分はまだまだ子供だと思うし、 永遠に大人にならないんじゃないかと勝手に思っています。 それは誰でもそうですよね。。。 だからこのタイトルは誰にだって当てはまる、親近感の湧く言葉。 映画の中の主人公「アントワーヌ」が置かれている状況。 そこから感じる彼の心の隙間はフランスだけに留まらず、 日本でも世界でも、共通して誰にでもある感情。 家族や学校から邪魔者にされ、どんどん自分の感情を抑えきれなくなっていくアントワーヌ。 特に印象深いのは学校をずる休みして友達と街へ繰り出すシーン。 そう言えば私にもこんな時がありました。 とにかく学校に行くのが嫌で嫌で、制服のまま買い物に行ってたのが懐かしい。 (お母さん、ごめんなさい。) 大人から見てみればくだらないと片付けられてしまう様なことかもしれませんが、 本当は一番判ってもらいたい感情なのだと思います。 誰にもかまってもらえなくて、悪さをしたり、気を引いたり。 時には過剰なまでに周りに迷惑をかけてしまうことは、身に覚えのある話。 だけど、感情が成熟していない、所謂「こども」は そのままにやるしか手段が見つからない。 映画の中のアントワーヌは自分の感情に嘘がどうしてもつけなかったし、 どう伝えて良いのかも判らないのです。 少し賢い子なら、もっと上手くやり抜く方法を知っていたかもしれないです。 決定打を見いださなかったトリフォー監督のラストシーンは 何とも言えない余韻を残しました。 あの後、アントワーヌはどんな大人になっていったのでしょうか? 誰にも判ってくれない青春は、 いつでもすぐそばに訪れるのだと、この年になっても痛感する日々です。 YUMI
by mysisterroom
| 2009-12-14 00:00
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