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1/12 ツィゴイネルワイゼン
恥ずかしながら、数日前に初めて知り、観たこの映画について。
『鈴木清順監督』の『ツィゴイネルワイゼン』。
まず最初に驚いたのは意外にも最近の作品と言うこと。
最近と言っても1980年に公開された作品なのですが、映画全体から伝わってくる全ての断片からはとても古く、良い時代の重みを感じずにはいられません。

1/12 ツィゴイネルワイゼン_e0146196_16214559.gif

(左から藤田敏八氏、大谷直子さん、原田芳雄氏、大楠道代さん)

本来映画と言うものが意味、意図を全く『理解』も出来ずに、ただ楽しむために在るモノならばその言葉に尽きることはありません。

何故、この様に感想をお話するのかと言うと、
私には全く清順監督が発するこの世界を『理解』する事が出来なかったからです。

ただ一つ、申し上げるとしたら『鈴木清順』と言う方の、人間性を作品から学ぶことが出来ました。

この作品と並んで、『陽炎座』(1981年)、『夢二』(1991年)は「(大正)浪漫三部作」と呼ばれており、
『ツィゴイネルワイゼン』を知ってしまったならば、必ず味わわなければならないはずです。

この作品から溢れだす、役者のキャラクター性、シーン毎の世界や構成、展開、音楽等。
どれをとっても圧倒的な静寂と恐怖を覚えたのです。

自分の仕事柄、作品を鑑賞しファッションと関連付けて考える、それはおおよそ難しいことのように思います。

しかし、静かな恐怖の世界に生きる女性たちに
『こんなお洋服はどうだろうか』と、
想いを巡らせて楽しむ事がありました。

ただ、ストーリーの説明もせずにぼんやりと言葉を並べることしか出来ませんが、
これが私の感じたままです。

この作品をご覧になった方がいらっしゃったら、
『こんな風に感じました』と、
感想をお聞きしてみたいです。

2時間24分と言う静寂の恐怖から解放されたのちに、
書いた感想がこの様です。

夕方から夜に観ることをおススメ致します。

YUMI
by mysisterroom | 2009-01-13 16:25
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